すぐに行くことが出来ない物件の大家さんが抱える問題
皆さん、こんにちは。
もう少しで春がやってきますね。
待ち遠しいなぁと思いながら、わくわくしています。
さて、先日、50歳代のサラリーマン大家さんからご相談がありました。
その大家さんは、物件を離れた場所にお持ちで、遠隔操作大家さんとして経営されていました。
在住は関西で、物件は関東地方にあります。
管理は管理会社さんにお任せされていました。
『管理ってどこがどんなことをしているかみんな一緒でよくわからないですよね。』
『一体、どこまでやってくれるんですか?』
そんなお話をされていました。
管理は中堅の客付け力のある会社さんにお任せだそうです。
お任せといっても、結構しっかり指示も出しているとお話されていました。
『ん?』
私は、ここで少し違和感を感じました。
もしかしたら、お話が一方通行なのかしら?と。
さらにお話は進みます。
現状を確認するには、物件の家賃・条件・設備・募集状況・管理会社さんとの関係・
仲介会社さんとの関係・資金繰り・立地条件などなどい~ぱいポイントがあります。
その、合わせ技が空室なんです。
募集状況は8戸中4戸が常に空いている状態でした。
でも、提案といえば、
『家賃を下げましょうか?』
『広告料あげましょうか?』
『いっぱいお金をかけましょう。』
のどれかしかないそうです。
『当てずっぽう?』
そんな気もしてきました。
もしかしたら、何が原因なのかが解ってないのかな?
部屋を探している人の気持ちも解ってないのかな?
なんて考えながら、さらに大家さんに聞いていきました。
そうすると、勉強熱心で、本を読んだり、セミナーに参加したり、
先輩大家さんの意見を聞いたりと、非常に前向きに取り組んでおられました。
自分で職人さんを手配して、
部屋を飾り付けしてみたり、
アクセントクロスを貼ってみたり、
仲介業者の担当者さんに○○〇を渡すと告知してみたりしたそうです。
でも、効果はないようです。
そして、大家さんがなんと言ったかというと、
『管理会社さん、変えたほうがいいのかな?』
でした。
皆さんは、どう感じられましたか?
実は、こんな間違いをしている大家さんを今までい~ぱい見てきました。
まあ、間違いなくうまくいってません。
『部屋の1つや2つ、3つや5つ、10や20空いていてもどうということはない!』
なんて、虚勢をはったりします。
事務所出たら半泣きになっているのに。
京都には山ほどこんな大家さん、いらっしゃいますね。
残念です。
少しだけ変化すれば、すべてがうまくいくのに。
はっきり言います。
こんな場合は管理会社を変更したって、うまくいくわけがありません。
ましてや、私が管理を引き受けてもうまくいくわけがありません。
なぜなら、問題の根本を賃貸管理会社さんと大家さんが共通で認識できていないからです。
あまりにも一方通行なケースが多すぎるのです。
結局、この大家さんの問題は管理会社さんとのコミュニケーションにありました。
管理会社さんも大家さんが上から目線であれはダメこれはダメというので、いつからか
自主的に提案をするということを忘れてしまっていました。
さらに、その会社さんは管理会社メインだったので、仲介業者さんへのヒアリングが足らなかったし、
気に留めようとも思っていませんでした。
これは管理会社主体だからダメというわけではありません。
一番の問題点は、何が引っかかっていて、部屋が決まらないのか?を気にしていなかったということです。
この共通認識をもってチームを作り、空室に向かっていく姿勢。
賃貸経営なので、経営者として、自分の周りに助けてもらえるブレーンを持つ姿勢。
そんな基本的な姿勢が大切だと改めて感じました。
皆さんの物件、大丈夫ですか?
もしかしたら、そんなコミュニケーションが取れていない物件は春になっても
埋まらないかもしれませんね。
なんせ、お得な物件を探した入居者さんの椅子取りゲームみたいなもんですからね。
もし、すこしでも『あれっ?』と思ったら、お問い合わせくださいね。
少しの時間でヒントが生まれるかもしれませんね。
今回はここまでにします。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。