混ぜたら危険!

今日は『こんなことありませんか?』
というお話をさせていただきます。

『空室がたくさん』
 ↓
『メンテナンス代もたくさん』
 ↓
『大規模工事や設備維持工事に回す余力がない』
 ↓
『何もしない』
 ↓
『埋まらない』

これに、入居者の満足度が低いと、退去も多くなりますね。
こちらが負のスパイラルに入っているパターンです。

こうなると、プロによる収益改善プロジェクトで
対応しないとちょっとしたことではうまく回りません。

収益改善のプロとしては、この状態であれば、
何をするのか?ということになります。

そうです!
皆さんお分かりですね!

現状把握です。

ここを、

・建物の維持
・管理状況
・地理的属性
・人口動態
・財務的状況
・外注業者・仲介業者など協力業者との関係
・マーケティング
・リスク管理

など、あらゆる観点からデータを拾い、
ヒアリングし、先ずはその建物の『現在地』
を把握するわけです。

ここで中途半端な現状把握ですと、
なかなか話が先に進みません。

最近では、管理会社さんがここまで
出来ないので、現状把握だけ依頼されて
レポートを提出することも増えてきています。

この現状把握で最初の一歩を決めるわけです。

でも、現在地が見つかったとしても、その次に目的地
がぼやけていたら、行く場所もはっきりしないわけです。

例えば、

A  『この飛行機は伊丹空港を離陸し、成田空港へ向かいます。』

B 『この飛行機は伊丹空港を離陸し、東のほうに向かいます。』

どちらが、はっきりしていますか?
当然Aなわけですよね。

このあたりがはっきりしていない方も多いし、
どこを目的地にしているのかを管理会社さんや
コンサルタント、はたまたご家族と共有していない
かたが非常~に多い。

一度、しっかり向き合ってくださいね。

そして、目的地が定まると、今度はそれに向けた
課題抽出が始まるわけです。収益改善案件の場合は、
たくさん、めいっぱい項目が出てきます。

おなかいっぱいなくらい。

でたら、緊急度と費用、期間などを総合的に
判断して優先順位を決めていきます。

おサイフとココロのバランスはきっちりとって
下さいね。でないと、後からガタが出てしまいますから。

190509_そろばんと紙幣.jpg

そうこうするうちに、建物の問題点が発見されてきます。
雨漏れやら設備不良やら…

そこにも大事な点があります。

大規模修繕と言われる外壁工事や
防水工事が含まれてきますが、

空室対策大規模修繕は別物です

ここがごっちゃになっているケースが、大変多いです。

管理会社さんや仲介会社さんの提案も?が付くときはこのパターンです。

そうなると、大家さんも混乱してしまいますね。

1349730.jpg

空室対策は言わば病気を治す、治療行為のようなものということができます。

なぜなら、空室が出ているということは、

そもそも入ってくる予定の家賃が入ってこないという

機会損失が発生しているということですからね!

家賃5万円が3室空いて15万円

1ヶ月で 15万円

3か月で 45万円
6か月で 90万円!!

もうこれ、ドブに捨てているようなものです。

もったいないです。じゃあ、直すしかないですよね!

でもそこに目を付けてごっちゃになって

あれもこれも提案しようとする管理会社も
どうかと思いますが。

先ずは、空室対策は緊急性が高いということ

がご理解いただけたのではないでしょうか。

それに対して、大規模修繕というのは、いずれやってくるものです。

いわば、これからやってくる高齢化にどのように体を向き合わせて

いくか?

今後5年の間に手術してくださいね。といったものです。

手術しないと、コストはさらに膨れ上がります。

建物から見たら、絶対にやらないといけない内容です。

やらないで行けるとしたら、大規模修繕前の売却ですが、
この場合、後の修繕費用がしっかり認識できていないために
トラブルになることが結構ありますね。

190509_夜の建築現場.jpg

見た目が悪いから決まらないのであれば、

空室対策の1つとして外壁の塗装が必要です。

安全性に問題があるから決まらないのであれば、

安全に見えるように対策をとる必要があります。

雨漏れしてしまったら、入居者はおのずと出て

行ってしまいます。なので、防水工事もいつかは必要です。

なので、計画的に行う必要があります。

デキる大家さんは、いつ頃行うかを
管理会社さんやコンサルタントと相談
しています。

最近、私も仕事であれもしなくてはこれも
しなくてはとやっつけ仕事だとうまくいかなくて、先にこれをこのためにいつまでにするという
計画を立てて進めると、あとはやるだけなのでだいぶ気が楽になります。

ん、一緒ですね。
なるべくなら、よくよく不動産管理に精通している
方と一緒に進めたほうが良いと思います。

おひとりではちょっと…という方はお声がけください

5月個別相談日程はこちらから
それでは、今日もお読みいただきましてありがとうございます。